| 紀念堂は2003年からその役割を大きく変えました。もともと国立台湾芸術教育館に貸し出していた中正ギャラリーを利用して、2003年1月よりいろいろな展覧活動に乗り出し、11月には「ルーブル収蔵エジプト文物展」を開催して40万近い観衆を集めました。これが紀念堂として国際的な展覧イベントの嚆矢となります。2006年4月からは堂内の改装に乗り出し、講演ホール・展示ホールの拡張、2階事務部門の改装、3階展示室・学習教室の増築を2008年9月23日までに竣工させました。各種文化活動の範囲は広がり、終身学習課程(2013年からは生活美学教室)のクラスは2006年の189組から2011年の335組へと大幅成長しました。一方毎年のように大型の展覧会が開催され、2011年6月の「ミイラ伝奇-エジプト古代文明」には60万人を超える人々が参観し、当処特展としての新記録を打ち立てたのです。また紀念堂を参観するほか芸術的なパフォーマンスを鑑賞していただくために、2011年10-12月に「台湾経典戯曲芸術祭」と題して一連の戯曲のプログラムを組みました。 2009年以降、蒋介石元総統にかかわる学術研究プログラムを開催するとともに、国史館・中央研究院・中正文教基金会との交流・提携を強化しています。2010年6月にはトルーマン大統領図書館と展覧提携の覚書を交わすなど、教育・科学・文化面での国際交流にも乗り出しています。同年7月には文化商品部(現中正紀念堂博物館商店)が開幕し、紀念堂および両総統をモチーフにした商品の開発にも取り組みしまた。中でも金門酒造場と提携して売り出した中正紀念酒は2012年に百大観光特産に入選し、紀念堂は「Taiwan Best 100」ブランドの栄誉に浴しました。文化創造産業の発展にあわせて、当処では2012年よりブランドイメージに即したデザインを重視し、ブランド識別システムを確立しました。 中正紀念堂は開幕から今日まで数十年の歳月を経てきました。史跡を保存し維持する課題にも直面しています。2007年11月には政府により「台湾民主紀念園区」国定史跡に指定されました。その範囲には中正紀念堂・正面ゲート・民主広場および民主大道が含まれており、2011年8月には「国定史跡台湾民主紀念園区管理維持計画」を策定しています。11月には外部機構に「国定史跡台湾民主紀念園区調査研究」を委託するなど、史跡を管理維持するだけでなく、その歴史的価値の保存と活用に取り組んでいます。園がもつ資源を余すところなく運用するため、2004年より校外教学・親子活動・市民憩いの場所として各種教学園区・歩道・ロハス花園を続々登場させています。また日本の「中央大学学員日華友好会」から2005年2月に贈られた300株の桜を植樹し「友好之桜」の石碑を設置しました。2011年には行政院農委会農業試験所より梅の前32株を譲り受けて植樹しており、中正紀念公園は花見の名所としても注目されるようになりました。 台湾政府組織の行政改革に伴い、当処は2012年5月20日より文化部(文化省)の管轄に移りのした。社会教育理念を堅持し、その文化政策に沿って、蒋介石総統に関する学術思想研究を強化し、史跡ブランドのイメージ作りに邁進しています。これらの活動を通して市民の生活美学の素養に貢献しつつ、創意文化交流のプラットホームとして、また世界的な観光名所としての環境を築いてまいりたいと存じます |